【GAPS&DOGS】G&D学園
「里つばめ先生のDOGSの2人が高校生だったら…」という言葉が頭をよぎって以来、DOGS&GAPSで学パロを描き始めてしまいました。
しかもそれをTwitterにまでアップし…💦
描きながら、図々しくもあれこれ設定を妄想しちゃってたんですが、Twitterでそれを長々と書くのも気が引けて、こちらのブログにまとめておくことにしました。
まずご登場いたくのが、G&D学園の主役、DOGSの斉藤さんと矢島くんです!【設定】
◎斉藤くん
3年生。生徒会長で剣道部(元主将)。時々吹奏楽部の定期演奏会にピアノで駆り出される。文武両道&容姿端麗なわりに、性格がかなり雑なので、そのギャップで結構まわりから慕われていたりする。矢島に一目ぼれして以来、超溺愛。見かけてはちょっかいを出している
◎矢島くん
2年生で水泳部。コワモテな見た目とは裏腹に、めちゃお人よし。斉藤の一存で生徒会に強制加入(雑用担当)させられたり、剣道部の助っ人で駆り出されたり…と、斉藤さんに振り回される毎日。最近、斉藤と付き合っていることに気づいたらしい。
♪ 矢島くんが登場するなら、もちろんこの人もでしょ! …で片桐君、登場です。【設定】
◎片桐くん
2年生。テニス部のエース。全方面で万能で人当りもいいので、世間からは「王子」と呼ばれるが、中身はかなりハチャメチャ。本人はそれを隠していない。矢島とは幼馴染み。憎まれ口を叩き合いながら、たいてい一緒にいる。担任の長谷川先生が大好きで、猛烈アプローチ中。
♪ 「バディもの」好きなので、GAPSシリーズでの片桐・矢島のドライな掛け合いは、毎回しびれてます。
それにしても、矢島ってGAPSだと寡黙で無表情なクール男子なのに、DOGSだと「意外と抜けてるカワイイ人」っぽくなるのはなぜ? やっぱり誉さんのせい?
♪ 次は、片桐くんといえば、この人!
長谷川先生もやっぱりG&D学園の一員です。【設定】
◎長谷川先生
担当は英語。陸上部顧問。独身。G&D学園の数少ない常識人。片桐の場所を選ばない熱い口説きに、毎回アタフタしているけど、だんだんほだされてきている…。
♪ やはり好きです、GAPSのお2人!
読んだ当初、里先生の他の作品ほどはハマらなかったのですが、後からじわじわ~ときましたね😅
噛めば噛む(読めば読むほど?)ほど味が出る…というか。
それってまさに長谷川さん?
あと、矢島や玲央など脇役がカッコよすぎてね~。
♪ 話をG&Dに戻しまして…
学園生活なので、やっぱりいます、後輩くんたちが!クラスメートで、性格はバラバラだけどなぜかウマが合い、よくつるんでいる4人組。
【設定】
◎香川くん
1年生。水泳部。矢島の部活の後輩で、めちゃ懐いている。彼がいるだけで場が和むムードメーカーくん。
◎玲央くん
1年生。バスケ部。結構Mな人で、最近は矢島先輩にちょっかいを出して斉藤先輩に睨まれるのにハマっている。
◎花村くん
1年生。吹奏楽部。ピアノ要員で時々吹奏楽部に顔を出す斉藤先輩に憧れている。
◎美容師くん
1年生。帰宅部…だけど実はダンサー(コンテンポラリー系)。帰宅後はひたすら踊っている。筋肉フェチで矢島の筋肉がお気に入り。チビくんは弟。斉藤家とは親同士が親しい。
◎チビくん
幼稚舎在籍。美容師くんの弟。放課後は兄ちゃんが迎えに来るまで理事長室を託児所代わりにしている。時々遊んでくれる矢島くんが大好き。この中でたぶん最強当て馬!(対・斉藤)
♪ こんなカワイイ後輩がいる学校、私も通いたいです💖
こんな子たちがワチャワチャやっているのを妄想するだけ、脳内がハッピーモードになれます。
ちなみに…玲央は、某水泳アニメの、私の最推しキャラに極似なので、水泳部にしたかったんですが、公式で「バスケで鍛え上げている」のセリフがあったので、しぶしぶバスケ部に……。
♪ そしていよいよ、私の大好きなアラフォーさんたち登場です!
(G&Dでは、生徒チームとの年齢バランスを考えるとアラサーかな?)【設定】
◎尊先生
校医さん。剣道部コーチ。超マイペースで、我が道を行く人。ゆえにアク強すぎの兄&弟からも一目置かれている。普段は病院に勤務。
◎広瀬先生
数学担当。大人の色気ダダ洩れの外見と、オッサン度マジ高い中身を持つ男。
◎織田先生
物理担当。誰にでも敬語の人。礼儀正しそうにしているけど、意外と悪ガキ。
♪ G&D学園OBで同級生。かつてはイケメン三羽烏と呼ばれたらしい。今も昔も仲良しの3人組で、尊先生の来校日は、屋上で3人、こんな具合にウダウダやっている
…って設定です。
「俺嗤」の梶神のように、スピンオフで彼らの誰かにBLしてもらいたい!
(広瀬さんが第一希望)
♪ …で、満を持して?、ラスボスに登場いただきましょう。要さん登場!
斉藤3兄弟、勢ぞろいです!!
【設定】
◎要さん
G&D学園の理事長さん。一番下の弟を猫可愛がりしている。その未来のヨメ?の矢島くんも超お気に入り…だけど、姑根性でついイジってしまう。
♪ 斉藤3兄弟、大好きです~!
この兄弟の子供の頃をよく妄想しています。
たとえば、家族旅行で海水浴に行く斉藤三兄弟とか。
仕切りまくりの要兄ちゃん、我関せずの尊兄ちゃん、要兄ちゃんのおせっかいに「マジうぜ~💢」で不機嫌な誉君…ってな感じで。
* * *
♪ ここでやめればいいのに、ついこの人たちも登場していただきたくなりました…。
ご近所の東都高校(超難関の公立高校)に通うお2人。すでに「つきあってる」設定です。大学進学後はルームシェアを計画中なのだとか。
【設定】
◎神谷くん
3年生。吹奏楽部。楽器はコントラバス(デカい…)。クールビューティーのモテモテゲイくんが、今やすっかり梶命。正真正銘のツンデレで、デレいるときの乙女度、半端ない!
◎梶くん
3年生。剣道部(元主将)。頼れる兄貴。不愛想でぶっきら棒な分、たま~に見せる笑顔の破壊力が凄まじく、女子のごく一部に熱烈なファンがいる。ただ本人は、神谷しか眼中にない。たいがい無頓着なクセに、神谷に関してよく気がつく(本人もビックリ)。
♪ なぜこの2人が先生じゃなくて生徒?…ですが、私が梶の学ラン姿を見たかったからで…。あと、この2人がDKだったら、どんな恋愛を展開するんだろう…という興味もありまして…。
* * *
以上になります。
(お粗末さまでした…💦)
いまだG&G学園(と東都高校)の妄想は止まらず…どころか、こうやって設定を文字にしてみたら、ますますG&Dの方々が脳内で勝手に動き出して困っています…。
これからも時々、G&Dの皆様を描いてTwitterにアップしてしまうかも…です(すみません!)
『それでも、やさしい恋をする』(ヨネダコウ著/大洋図書)
出口にハマりまして…
今回の感想は、『それでも、やさしい恋をする』(ヨネダコウ/大洋図書、以下『それでも~』)です。
こちらは、『どうしても触れたくない』(大洋図書、以下『どうしても~』)のスピンオフ作品。
実は『どうしても~』は、私が商業BLにハマるきっかけとなった1冊。
『どうしても~』の外川(ノンケ・攻)と嶋(ゲイ・受)の切ない恋物語にめちゃめちゃ感動し、その勢いでスピンオフの『それでも~』も買っちゃったわけです。
そしたら、「本編」以上に、こちらの「スピンオフ」にドハマりしちゃいまして…。
簡単なあらすじですが…
『どうしても~』で、主人公2人のキューピッド役(時々、外川から「当て馬」扱い)だった小野田良くん(28歳、ノンケ・攻)と、出口晴海くん(31歳、ゲイ・受)の恋物語です。
2人の出会いから、3年間の友人関係を経て、恋人同士になり、その後、ゲイとノンケゆえのギクシャクを経験しながら、さらに「いい関係」を築いていく様子が描かれています。
私が本編よりこっちにドハマりした理由は、まさに、本作の「受」、出口くんのカッコよさにメロメロになっちゃったから。
…というわけで、今回のテーマはこれです。
出口は「彼氏」向きではない?
出口は、とにかくカッコいいんです!(私基準ですが)
さわやか系の男の子顔といい、
カラッと明るく、ノリもいいのに、
中身はかなりドライって性格といい、
生粋のゲイで、しかもビッチで、
本命を一切つくらず、テキトーに
遊んでいるっていう爛れぶりといい、
私のツボすぎて、ホント、たまりません。💖
ちなみに、出口は、韓国の電子書店の「受」部門で1位を獲得したことがあるんだとか。
さすがです、出口くん!
でも、これだけ べた褒めしておいてナンですが。
ある時ふと、「この人、カッコいいけど『彼氏』としては微妙かも…」って思っちゃったんです。(男女の恋愛での「彼氏」という意味で)
なんでかっていうと、
「理想の彼氏」に求められそうな「男っぽさ」みたいなものが微妙に欠けている気がしたから。
たとえば…、
怒るとネチネチ責めてくる感じとか
嫉妬すると 相手を試すようなことをするとか
自分がやらかしておいて、
相手に逆ギレされると 涙ぐんだりとか。
これって「こじらせ女子」の専売特許じゃない?
で、こじらせ女子が求める「彼氏」は、こんな「ワタシ」を広い心で受け止めてくれるのが大前提なんじゃない?
となると、「こじらせ女子」的行動パターンの出口くんは 「彼氏」としてはどうなの?
…と、思ってしまったわけです。
「カッコいい受」に共通するのは…
でも、私がカッコいいと思う「受」キャラは、たいてい このタイプだったりします。
同じくヨネダ先生の『囀る鳥は羽ばたかない』の矢代しかり、
里つばめ先生の『俺が好きなど嗤わせる』の神谷しかり…。
(そもそもBL読者歴が浅いので、少ないサンプルでの話になりますが…)
「男」として、その姿形も、言動も、立ち居振舞いも、ため息が出るくらいカッコいいのに、なぜか「彼氏」としては微妙な人たち。
もしかして、男でも、女でもない、性別を超えた「カッコいい受」って属性があるってこと?
そんな仮説を立てて、「カッコいい受」たちの共通点を考えてみました。
そしたら、結構、あるある!
ざっとこんな感じ。
① イケメン
※美人系が条件。かわいい系はNG
② 淫乱、ビッチ(基本的にゲイ)
③ 実は乙女。本命には一途&うぶ
④ 本命には超絶不器用
でも器用なフリをする
⑤ こじらせている
(or こじらせていそう)
※深刻なトラウマがある場合も
「カッコいい受」の最後の決め手
これらがすべてそろっていると、私の中の「カッコいい受」センサーが敏感に察知。
(逆に、このうちの1つでも欠けていると、センサーは反応せず)
ただし、これらだけでは、まだ「カッコいい受・認定」とまではいきません。
そこにもう1つ、
⑥ 彼氏力あふれる攻の存在
ってのが加わって初めて、私の中で「カッコイイ受・認定」となるみたいなんです。
ちなみに、彼氏力というのは、昔風にいえば「白馬に乗った王子様」の役割をしっかり果たす力があるってイメージかな。
男気があったり、包容力があったり….。
まあ、具体的にどんな「力」を備えているかは、攻それぞれですが…。
こうした彼氏力を、攻たちが存分に発揮してくれることで、先述の①~⑤の要素がますます強化され、私の中で目が離せない存在になっていく気がします。
実際、『囀る~』の矢代が、私の中で「カッコいい受」となり、目が離せなくなったのは、7巻以降、百目鬼が惚れ惚れするくらいの「いい男」になって以降ですからね。
(それまでは、矢代よりも、久我や三角さんなど、脇役さんたちにばかりに目がいってました)
小野田の「彼氏力」、実はがすごかった
そして、『それでも~』の攻・小野田良くんの「彼氏力」もすごい!
正直、以前はそれほど、小野田を「男」としてカッコいいとは感じてなかったんですよね。
(見た目も「イケメン」って感じじゃないし)
でも、出口との関係性から、改めて小野田のキャラを見返してみると、実はすごく「いい男」でした!
まず、なんといっても包容力。
時々、「めんどくさい系の女子」になる出口に対して、ムカッとしたり、時には怒りを表に出すこともあります。
でも、毎回、いいタイミングで許してくれます。懐が深すぎです♪
そのあとの天然?対応も、ほほえましいんです。
ケンカを売った側の出口にとって、小野田のそうした対応は、気まずさを緩やかに解消してくれる感じで、ありがたいんだろうなぁ。
そもそも出口が小野田に恋心を抱いたのは、
「なんだろうなこいつ 俺とは全然違う 柔らかくてやさしい」
ですからね。
(『それでも、やさしい恋をする』ってタイトル、なるほどな~です)
小野田あっての出口のカッコよさ
小野田のこの包容力ややさしさがあるからこそ、出口は、普段世間に見せている「男っぽさ」を捨てて、素の乙女さや不器用さを自然に出せるんじゃないんかな。
そうした「不器用な乙女」の部分と、表向きの「カッコいい男」の部分とが相まって、男でもない、女でもない、なんか性別を超えた「色気」が出てるのかなって思うんです。
そして、それが、「カッコいい受」感につながっているのかな~って。
ということで、「かっこいい受」をつくるのには、「彼氏」次第?
って感じですかね。
(無理やりまとめました…💦)
出口と矢代は似た者同士?
あと、これは余談ですが…。
『囀る~』7巻以降の矢代って、どんどん出口に似てきている気がします。
百目鬼に対する「こじれ乙女」対応が、なんか出口とダブるんですよね。
(私はこれを「晴海ちゃん化」と呼んでいますが…)
そして、そんな矢代が、今、私にはめちゃめちゃ可愛くて……。💖
実際、ヨネダ先生の10周年記念本にある「モテ度グラフ!」のマトリックスを見ると、2人はほぼ左右対称の位置。(モテる度は同一。「モテたい(出口)⇔どうでもいい(矢代)」がほぼ真逆)
これを見たとき、おっ!とか思っちゃいましたよ。
基本的に似た者同士?
(どちらもB型みたいだし)
…で、次回は、この乙女化が止まらない矢代と、最近、男の色気が半端ない百目鬼について書こうと思っています。
百目鬼、セクシーすぎて、毎回、私はクラクラ~ですよ。
あんなにカッコよかったか?
【BL感想】『いろいろつれづれ ~推しの恋~』(草間さかえ・著/大洋図書)
「推し」が誰かと恋に落ちたら…
前回に引き続き、草間さかえ先生のコミックエッセイ、『いろいろつれづれ』の感想です。(前回って、すでに2ヵ月半以上も前の話ですが……💦)
★『いろいろつれづれ』★
いろいろつれづれ|ビーズガーデン bʼs-garden|HertZ&CRAFT&SHY公式サイト
今回は、前回、「次回に持ち越しで~」となってしまったCRAFT・100号掲載の『いろいろつれづれ ~推しの恋~』について。
このサブタイトルにある「推し」とは、前回の私が推しまくったトーミ君です。
義昭くんへの積年の片想いがようやく実ったらしく、なんと「酔ったときには、少し恋バナもしてくれる」のだそうです。
そう解説してくれるのが、トーミくんを「推し」とあがめる同僚女子たち。
『いろいろつれづれ ~推しの恋~』は、彼女たちがオフィスの休憩スペースで、トーミくんの現在進行形の「恋」について語り合う3ページほどの超短編なのですが、彼女たちの会話がめちゃめちゃ痛快なのです!
彼女たちの、推しの「恋バナ」トークを読んでいると、自分がBLにハマっている理由を改めて納得させてくれる感じがして、読むたびにニマニマしています(たった3ページの漫画なのに、ここまで何度も読み返したくなる作品をつくれる草間先生は、やっぱりすごいな~)。
「推し」という言葉については、いろいろな方がさまざまに定義されていますが、私の中では、その対象を「応援する」とか「成長を見守る」とか「敵から守る」といった要素が強いのかなって感じています。対象に対する母性とか父性みたい感情というか…。
(「ファン」の感情は、もう少し恋愛寄りな気が……)
ここに登場する同僚女子たちの、トーミくんへのスタンスは、まさにそんな感じ。
とにかくトーミくんが幸せになってくれることが第一で、だからこそ、新しくできたカレシが、「可愛いだけの性悪男だったら私泣くよ」だし、そいつの「思いつきに弄ばれないでTさん!」と心配で仕方がない(「」内のセリフはすべてbyキツネちゃん。それと、「Tさん=トーミくん」です)。
そして、彼女たちの会話の中で義昭君は、あくまでもカッコつきの「友達」で、「Tさんのカレシ」とはまだ認められていないようなのですが、面白いことに義昭くんへ嫉妬の感情はあまり見られない。
だから、なんか会話もカラッとしていて、そこには「私たちからTさんを奪ったそいつが憎い~~~!!!」みたいなドロドロ~っとした雰囲気が感じられないのです。
トーミくんが「異性愛者」で、恋愛相手が「女性」だったら、こうはいかないんじゃないかな。
トーミくんの幸せ云々より、相手の女性のほうに意識が向き、「カノジョ」に対する羨ましさや、妬ましさが先行するのかな~って。
(「推し」の場合、恋愛的な感情が少なさそうとはいえ、推しの「熱愛発覚!」みたいな記事を目にしたら、それなりにガーンってきそうだし…。←これは私の場合ですが…)
それで、推し活仲間たちと、「なんで、あんな女がいいの? キーッ💢」と盛り上がったりも…あり得そう。
さらに、その「カノジョ」が、女子に嫌われやすいタイプだった場合には、「Tさんも、結局、つまんない男だったんだよね」と、今度はトーミくんへのアンチ感につながり、「推し活の会」も自然消滅……なんてことも起こり得るかも。
ところが、トーミくんの場合、「同性愛者」で、恋の相手は「男性」。
「女性」に対するほど敵意がわかないのか、彼女たちはトーミくんの恋の相手に対して、それほど攻撃的にはなっていない。
それどころか、たまたま駅でトーミくんと義昭くんがいる場面に遭遇してしまった黒猫ちゃんは、ひたすら「Tさんの恋の相手」がいかにカッコいいかを語り出すのです。
「スマートだけどキリッとした中に甘さもあって/女慣れしてそうだけ爽やかだから嫌味がない/大人のセクシーさもあるんだけど/Tさんとのやり取りでは男の子っぽいチャーミングさを 醸し出してた…」
…ってな具合。
ディスるどころか、ほめちぎり!
どんなだけイイ男んだ!って感じです。
聞いてたほかのメンバーたちも、「食レポかい!」(byトリさん)とか、「ブラボー 男ソムリエ…」(byアリクイ?さん)なんてツッコみならが、すっかり応援モード。
「うまく行ってほしい」「応援するぞっ」「頑張れTさん!」と、2人の恋への熱いエールでこの作品は締めくくられるのです。
私がBLにハマっている理由の1つって、まさにこのスタンスが取れるからかも…とか思っているわけでして…。
つまり、「推し」の恋愛相手に対するネガティブな感情とほぼ無縁で、それどころか2人が幸せになることを心の底から応援できるってスタンス。
こうして私はBLの沼にはまる……
実際、男女の恋愛を扱った漫画や小説だと、推しキャラ(男性)が、自分には相容れないタイプの女性とくっついたりすると、「そうじゃないだろう……」とツッコみたくたくなりますからね、私は。
場合によっては、その漫画や小説を読まなくなる…なんてことも、昔はあったなぁ…。
まあ、そういう作品に遭遇するのはごくごく稀ですが、それでも男女モノだと、私の場合、ネガティブな感情のノイズが入りやすい。
自分にとっての「リアル」に近い分、余計に、リアルで感じている自分のコンプレックスみたいなのものが刺激されるんですかね…。
一方、BLの場合、そうした感情に邪魔されることがあまりないんです。
どこか「傍観者」的なスタンスで、主役の2人が、それこそもどかしいやり取りをいろいろ繰返しながら結ばれていくプロセスを、まじりけなしに楽しんでいる。
ラブストーリーそのものを純粋に堪能できる、というのかな~。
そして、読み進めていくうちに、たいてい「傍観」から「応援」のスタンスになっています。
しかも、BLの場合、主役級で出てくる男子は、たいがいイイ男。
そのイイ男同士が攻・受でツートップの主役を張ってくれて、さらに恋愛までしてくれる。一粒で何度おいしいのよ~って感じです。
そして、私はますますBLの沼にハマっていくばかり……。
『いろいろつれづれ ~推しの恋~』で女の子たちが繰り広げる、推しの「恋バナ」トークを読みながら、そんなことをつらつらと考えていたわけです。
あと、これは余談ですが……。
「私がBLをやめられない理由」には、「登場人物たちが、私が妄想する『これぞ男子!』って会話をしながらじゃれ合ってくれるというのが大好物♪」というのもありまして…。
どういう会話かというと…、他愛もない(ときにはアホっぽい)ネタで、ポンポンとテンポよく、言葉のキャッチボールをしてくれるってやつです。
先述の黒猫ちゃんによる「Tさんの恋の相手」報告にも、トーミくんとのやり取りで義昭くんが「男の子っぽいチャーミングさ」を醸し出していった、というのがありましたが、これですよ、これ。
たぶん、私のめちゃめちゃツボのやり取りをしてくれていたんだろうな~。
(2人のやり取りを目の前にした黒猫ちゃんも、頭のまわりにキラキラを飛ばしながら、フルフル震えてましたから…)
さらに言えば、コトの最中や、その後のピロートークでのそういうノリの会話をしてくれた日には、「〇〇先生、本当にありがとうございます!」と、気持ちが上がりまくりです!
「いってーーッ!! てめぇ、ソレ、ワザとやってんだろう!」「えっ? あっ、わりぃ」みたいなノリで、時にはコントのように、時には格闘技のように、愛し合うって感じのやつ。
逆に、「好き」や「愛している」のセリフ連発で、背景もポエムしているって感じのラブシーンは、ちょっと苦手で…。
(AVっぽい言葉攻めが延々と続くのも、場合によっては苦手かな…)
草間先生の描くラブシーンって、そういう「男の子っぽい」って感じのものが多くて、それも私が草間先生ファンの理由の1つだったりします。
(描写そのものは、かなりリアルなのに、超絶エロ系が微妙に苦手な私でも、「これ、いいわ~!💖」となるのは、そのせい?)
なので、今度はぜひぜひ、トーミくんと義昭くんの現在進行形の恋愛模様(含む・Hシーン)を、男の子っぽいチャーミングなやり取り満載で描いてくださらかな~と、切に願っております。m(__)m
【BL感想】『いろいろつれづれ』(草間さかえ・著/大洋図書)
トーミくんのこと
私は草間さかえ先生のBL作品が大好きなのですが、CRAFT・100号掲載の『いろいろつれづれ ~推しの恋~』も、めちゃめちゃ楽しませていただきました!
『いろいろつれづれ』は草間先生のエッセイ漫画。
今も連載中なのか私には「?」なのですが、現在、単行本が1冊、出ています。
「推しの恋」は『いろいろつれづれ』の中の1篇(「何話目」なのか、番外編なのかは、不明。←すみません!)。
…ということで、まずは『いろいろつれづれ』の感想からはじめますね。
こちらの作品、先生のいろいろな思い出話がメインなのですが、先生のお好きなBL設定の解説用?に2組のBLカップルも登場します。
この彼らの物語が私はとっても好なんですよ。
エッセイ漫画にちょこちょこっと登場するだけなので、当然、彼らに割かれるページ数は少めです。
でも、その限られたページ数の中で、それぞれのカップルの関係性がきっちり描かれていて、すごく読ませるストーリーになっているんです。
さすが短編の名手、草間先生!!
(あっ、先生の長編も大好きですが)
ここでまずは2組のBLカップルの人物相関図をご紹介。
それぞれのカップルについて解説しますと……
メインのカップルは、義孝くん(童貞犬攻・自分がゲイと勘違いしている)と須藤くん(ノンケだけど特殊性癖の受)。
彼らの日々の会話は、ああだこうだ言い合いながらも、結局、じゃれ合ってる感じで、とっても微笑ましい。
馬が合う2人が、気がついたら恋人同士になってたって感じ。
もう1組は、義昭くん(ノンケ。義孝くんとは一卵性の双子)とトーミくん(ゲイ)。義孝くん×須藤くんのカップルも大好きですが、「萌え度」でいったら、こちらの2人ですねかね、やっぱり……(ごめんね、義孝くん💦)。
義昭くんとトーミくんは高校の同級生で、親友同士なんですが、トーミくんは義昭くんに片想いをしています。
一方の義昭くんは、そのことにまったく気付いていない(「意識」の上では)。
でも、「無意識」のところでは、2人の関係に「何か」を感じているっぽい……。
この「親友に片想いするゲイと、それに気づかないノンケの親友」っていうのが、私は萌えるんですよね……。
それから、ノンケ君が、自分でも気づいていないけど、ゲイ君に惹かれていて、ときどき微妙な雰囲気になる2人……っていうのも、萌えポイントでして…。
この微妙な関係を、切なくなるような言葉と表情で、草間先生が描写してくださっているシーンがあって、私はその箇所が大好きで、何度も読み返してまして……。
百聞は一見に如かず(…って微妙に使い方が違う?)で、ビジュアルでそのシーンをご紹介するのが一番なのですが、著作権とかあると思うので、セリフを引用させていただきます。以下、義昭くんのセリフです。
いつも結構近くにいたけど
触っていたのは俺の方からだったんじゃないかな
なんかトーミって 触ったら、いつも 動きが一瞬、表情とかも 止まって
そのあと俺のこと見て笑うから
いつも俺にだけそうだから
何かそれが 面白くて
好きな人が触れてくれた瞬間の、自分でもコントロールできない咄嗟の表情。
言ってみれば、その人の「素」の表情。
その表情を目にした相手は、たぶん想定もしていなかった「その人」との遭遇。
こんなとき、「その人」は自分にとって「特別な人」に変わっていくのかも…。
義昭くんは、自分だけに見せてくれるこの表情が見たくて、自分から何度も触れていたっていうんだから、本能のところで、すでにトーミくんに「特別な感情」を持ち始めていたのかな~。
にしても、自分だけにしてくれる反応が面白くてって、義昭くん、とんでもない性悪男だよね!💢
トーミくんも、そのたびにどう反応していいものか、困っただろうね……。
そんな性悪・義昭くんに恋愛感情を持ちながら、「友達」でい続けること選んで、その感情に蓋をし続けるトーミくん。
ああ、けなげ……。
でもまあ、こんな性悪男?にも変化の兆し…というか、ようやく自分の中の無意識の恋心に気づくときが来るんですよね。
きっかけは、義孝くんと須藤くんと3人で飲んだときに、2人の「あ・うん」の呼吸のやりとりを目にしたこと。
それで、「男×男」という関係の心地のよさ?に、どうやら気がついてしまったらしいのですよ。
開けてはいけないパンドラの箱か?
それとも、幸福へのパラダイムシフトか?
(100%、後者でしょう!!)
そして、そこに現れるトーミくん。
(↑「何か」に勘付いた須藤くんが、「ここ呼べば」と誘ったわけで…)
トーミくんを目の前にして、義昭くんの中で、高校時代から2人の間にあった「何か」がじわりじわりと明確になっていくのです。
…というわけで、単行本では、2人の仲が進展していることを匂わせつつ終わります。
そして、その後、どうやらトーミくんの恋は成就したらしい!
(よかったねーー! トーミくん!!)
冒頭で紹介した「CRAFT・100号」掲載の『いろいろつれづれ ~推しの恋~』では、2人のラブラブぶりが語られています。
…本当はその感想を書くつもりだったのですが、気がついたら『いろいろつれづれ』の単行本の感想を長々と書いてしまいました……。
ここは仕切り直しで、「推しの恋」の感想は、次回に書きます……。
【BL感想】松田くんについて~『俺が好きなら跪け』
BLにハマって1年半くらい経つのですが、最近、めちゃめちゃ注目しているのが、受キャラの半端ない「かわいさ」。
「これをやられたら、そりゃ、攻キャラだってその気になるわな~」…って言葉、表情、態度などに、思わずこちらもキュ~ンっとなってしまっています。
「男心」をつかむツボを、無意識のうちに心得ているというか。
下手な恋愛本を読むより、BLの受キャラに学んだほうが、恋愛力はパワーアップするのでは???…と、ひそかに思いはじめているのですが、まあ、これは言いすぎかな?
それを最初に感じたのが、今回取り上げる、
里つばめ先生の『俺が好きなら跪け』の受キャラ、松田悠樹くん。
https://bs-garden.com/product/oregasukinarahizamaduke/
こちらの作品は、メガバンクで働く若手エリートバンカー2人のオフィスBLもの。
松田は、同期で、営業成績抜群、かつ大手製薬会社の御曹司(社会勉強を兼ねて大手銀行で修行中?)の加藤(貴博)に、めちゃめちゃライバル意識を燃やしている。
一方の加藤は、松田が大好き。
松田の関心を自分に向かせるべく、仕事でつねに優位に立ち、松田のライバル意識を煽ることを怠らない。
そんなわけだから、松田にとって加藤は、いつも美味しいところをサラリと奪っていく、目障りなヤツ。
ところが、そんな加藤に、ある夜、残業で2人しか残っていなオフィスで、キスされ、告白される。
それからは、加藤は攻キャラに豹変。
ワンチャンを狙って松田に迫ったり、かつ王子様のごとく守ったりで、ついには、セクハラの疑いをかけられ自暴自棄になっている松田を強引に押し倒し…。
…以上が、大まかなストーリーなのですが、私が松田に、「超絶かわいい~!」と悶えてしまったのが、まさにこの無理やり「手籠め」にされるシーンでの松田の表情。
「頭」では抵抗するものの、加藤のワザが巧みなのか、その心地よさを「心」のほうはどんどん受入れていってしまう。
当然、「体」のほうもそうで、加藤いわく「前も後ろもとろとろ」状態。
そんな自分に戸惑い、自分の中の混乱を隠し切れないまま、すがるような眼で加藤を見返す表情に、私は思わず胸キュンしてしまったのですよ。
松田って、ビッチ系の女子が好きだったり、ブランド志向が強かったりで、一見、とにかくチャラい。
でも、中身はめちゃめちゃ純粋で素朴でかわいいんじゃなのかな~と。
実際、松田って、自分の営業成績度外視で、取引先の人たちを守るために駆けずり回ったり、とんでもない量の仕事を振られても、黙々とこなしたり…で、かなりの努力家。
そもそも、「有給消化目標が全然足りていない」って、どんだけ働いているんだよ、
って感じです。
でも、彼自身は、自分のそうした部分を、「ダサい」と思って一生懸命に隠し、スマートでドライでクールな「都会っ子」を演じようと頑張ってきた子なんじゃないかな…
…なんてこと、読み終えたとき、思ってしまいました。
加藤は、そうした松田の「素」の部分を見抜き、人知れず努力する松田に好感を持ち、だからなおさら、普段、見せる「ツンさ」が妙に可愛く思えて、どんどん愛おしさが募っていったのかな~って。
なにせ、頑張っている松田を見つめる加藤の目って、本当にやさしいから。
そして、コトに及んだときの、松田のあの表情や、あの反応を見てしまったら……。
まあ、松田にズブズブにハマっていっていくのは、当然の成り行きかな…って。
(本当に、松田、かわいすぎだから……)
こちらの作品、続編(『俺が好きなら媚びてみろ』)もあって、キスもそれ以上もした後の2人の関係が描かれています。
溺愛ぶりがますますパワーアップする加藤と、そんな加藤にどんどん惹かれていく自分におののきながら、「お前なんか大嫌いなんだよ!」と悪あがきする松田。
この攻防戦がなんとも愛らしい。
ただ、加藤は大手製薬会社の御曹司で、いずれは親の会社を継がないといけない立場。
同性愛カップルを、親や親族たちが許すのか……。
ほぼ両想いになりつつある2人だけど、いったいこの先、どうなるの……?
気になります。
まあ、加藤のことだか、とんでもない秘策で、何とかしちゃうような気もしますけどね。